最終更新日:2022年1月12日

メガソーラーとは

メガソーラーとは

メガソーラーとは、発電規模が1,000kW(=1MW)以上の出力を持つ太陽光発電システムと定義されています。

大規模な発電容量を持った産業用の発電設備で、住宅用の太陽光発電設備と発電の仕組みは同じです。

メガソーラーは、住宅用発電システムと違い、住宅の屋根に設置するのではなく、未利用の広大な土地などに設置します。

設置する太陽光パネルの枚数がとても多く、容量1,000kWのメガソーラーを250Wの太陽光パネルで敷き詰める場合、4,000枚の太陽光パネルが必要になります。

面積で言うと、約2ヘクタール(2万m²)程度の土地が必要になるため、山、遊休地・堤防・埋立地・大規模工場の屋根等などに自治体や民間企業が主導して設置をします。

また、メガソーラーは住宅用太陽光発電と比較して、大規模な土地を使用するため、発電量が非常に大きい点が特徴です。

メガソーラーの発電容量を1,000kWと仮定すると、一般家庭の屋根に設置する住宅用太陽光発電システムの発電量は平均約5kWですから、約200倍にあたります。

近年、エネルギー情勢の変化や地球温暖化に伴う再生可能エネルギーへの注目が高まりつつある中、2011年3月の東日本大震災が起こりました。

そして、皆さんもご存知の原発事故が起こり、電力不足が深刻な問題となりました。

この問題に対するアプローチとして、2012年7月より産業用の再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が開始されたことにより、国内でのメガソーラー建設が一気に増えました。

メガソーラーのメリット、デメリット

メガソーラーのメリット

メガソーラーのメリット

メガソーラーを設置することで得られるメリットをご紹介します。

売電収入が得られる

メガソーラーを設置する一番のメリットは、売電収入が得られるという点です。

メガソーラーは大規模な発電設備です。

そのため、発電量も豊富で、高い売電収入が期待できます。

1,000kWのメガソーラーで年間の予想発電量が120万kWh、買取価格を1kWあたり28円(税抜)の売電単価だったと仮定します。

売電収入=発電量(kWh)× 買取価格(30.8円)なので、このケースの場合は、年間で3,696万円、20年間では7億3,920万円もの売電収入が見込めます。

FITによって収入が長期間安定

家庭用太陽光発電の場合、国が定めた固定価格買取制度(FIT)により、1kWh当たりの固定売電単価は10年間適用されます。

対して、メガソーラーは、固定買取価格が20年間変わりません。

また、家庭用太陽光発電では、余った電気を売却する「余剰買取」が一般的で、発電した電力をすべて売却する「全量買取」は選択できません。

メガソーラーは、「全量買取」のため、家庭用より長期間安定した収入が得られるのは、大きなメリットです。

土地を有効に活用できる

メガソーラー設備は、建築基準法における建築物または工作物に該当しないため、用途地域の制約がありません。

交通の利便性や地質などの理由で使い勝手の悪い僻地や郊外、または、用途がないため安く売りだされている土地も、売電事業なら有効に活用できます。

さらに、建物の屋根といった本来は有効活用しにくいスペースを活用できることもメガソーラーの大きなメリットです。

他の発電と比べ、トラブルが少ない

メガソーラーによる太陽光発電は、化石燃料(石油・石炭等)による発電や原子力発電と比較しても、他の再生可能エネルギー発電(バイオマス、風力、地熱)と比較しても、トラブルが少なく安全に運用できます。

CO2排出が少ないクリーンなエネルギー

メガソーラーは二酸化炭素を排出しない、再生可能エネルギーです。

地球温暖化問題が深刻化する現代において、火力発電と比較してCO2の排出が少ないため、国が進めるCO2削減目標に貢献できます。

また、再生可能エネルギーというクリーンなエネルギー事業を行なっていることは、企業のイメージUPにも繋がるメリットとなります。

規模が大きくなるほど初期費用がお得

一般的に太陽光発電設備は、規模が大きくなればなるほど、kW当たりにかかる初期費用が安くなります。

つまり、住宅用の太陽光発電等よりも、規模の大きいメガソーラーは、kW当たりの初期費用を安くすることができます。

国からの融資や優遇税制を受けられる

自家消費型太陽光発電として設置する場合、日本政策金融公庫から「環境・エネルギー対策資金」という返済期間20年の特別金利による融資を受けられる場合があります。

メガソーラーのような売電収入が目的の太陽光発電の場合、減価償却という節税対策をすることができます。

減価償却とは、経年劣化によって下がるメガソーラーの価値の分だけ、毎年一定額を経費として計上できる制度です。

この減価償却以外にも、特別償却や税額控除が適用される場合もあったり、相続税対策にしたりとメガソーラーを導入することで節税対策になります。

メガソーラーのデメリット

メガソーラーのデメリット

一方で、メガソーラーには以下のような問題点もあります。

メンテナンス時に手間や費用がかかる

メガソーラーは広大な土地に大量のパネルを設置したり、パワーコンディショナを分散したりするので、故障した特定のパネルを見つけるのに時間がかかります。

また、規模が大きいため数枚のパネルが故障していたとしても、故障に気付けない可能性があります。

さらに、雑草による影や、鳥のフン等で発電が阻害されることもあり、定期的なメンテナンスが必要になります。

このような理由から、メガソーラーは、住宅用の太陽光発電設備と比較して手間や費用がかかります。

自然災害による被害

メガソーラーは太陽からの光エネルギーを十分に吸収するために野外に設置されていますので台風や地震、洪水といった突発的な自然災害にとても弱いです。

特に、近年の異常気象によるリスクは非常に高く、動産保険等で出来る限り、リスクを避ける必要があります。

隣住民・環境への配慮

メガソーラーを設置する場所によっては、住民トラブルが発生する可能性があります。

過去に発生した事例として、「メガソーラーの設置によって景観が害された」と訴える住民と設置業者間でのトラブルが挙げられます。

また、「山肌にメガソーラーを設置したことにより土埃が舞うようになった」、「フェンスやパネルが風で飛ばされて危険」といった、住民とのトラブルも過去に発生しています。

そのため、メガソーラーを導入する際には、住民トラブルの起こりにくい場所を検討されることをおすすめします。

電力会社の出力抑制

2015年以降の太陽光発電設備を対象に、電力会社が出力抑制を開始しました。

地域によっては、年間の抑制可能時間が非常に長く設定されていることがあります。

そのような地域においては、電力会社の出力抑制は、収入に大きく影響するため、注意が必要です。

監修

エネワールド株式会社 お客様サポート部 岸上朋子
エネワールド株式会社 お客様サポート部
岸上朋子

太陽光オーナー様のための、業界全体に切り込む巨大コミュニティになることを使命として、「REX」を運営しています。
入社以来、大規模太陽光発電所や、移り変わる法改正について学んできました。

日々、日本全国のオーナー様と太陽光についてお話させていただく過程で、地方ごとに悩みも要望も全く異なることを知り、各オーナー様に合ったサポートが必要だと感じております。

REXを通して、全国のオーナー様同士の情報共有による、知識の底上げが出来るようにしたいと思います。
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